高齢者虐待

12月6日、厚生労働省老健局高齢者支援課認知症・虐待対策推進室という長い名前の部署が「平成22年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」という長い名前の文書を発表した。一部新聞でも記事になったので知った人もいるだろう。 調査対象は「全国1,745市町村(特別区を含む。東日本大震災の影響により、調査報告が困難であった岩手県・宮城県の5市町村を除く。)及び47都道府県」となっている。(注)5市町とは、岩手県:大槌町、宮城県:石巻市、気仙沼市、女川町、南... 続きを読む

「プラス思考」への敵意

外はようやく晴れたようだ。水木の2日間はとても寒く、冬という天候だった。昨日は雨だったが少し温んできた。今朝は強い雨だったが、朝新聞を取りに出ると、冷気はなかった。北海道や青森では雪とのこと、北国には長い厳しい季節に入る。 このところ欝に入っている。家族の話では例年この季節あたりが不調だという。視野が明らかに狭くなっている。 私が「敵意」に近い感情をもつのは「プラス思考」と「がんばれ」である。 ウィキペディアによると「プラス思考」とは「物事を肯定的な方向に傾斜した考え方を行う傾向。ポジティブシンキング(P... 続きを読む

東日本大震災犠牲者合同慰霊祭

昨日は「津波防災の日」。 今年(2011年)6月に「津波対策の推進に関する法律」が制定され、11月5日が「津波防災の日」と定められた。 東日本大震災が発生した3月11日を当初民主党は案としていたが、「防災」という観点から昨年から自民・公民が11月に法案を先に作っていたため、それに合わせるとして決定されたという。 また、3月11日を避けたのは、よく知られる記念日症候群、強いストレスを受け心的障害を受けた場合、しばしばそれに関連する日、死亡日、結婚記念日、誕生日等故人にまつわる日がくると強いストレスが再び襲う... 続きを読む

「東北人」ということ

10月28日(金)毎日新聞夕刊「特集ワイド」(私はこのページが大好きなのだが)に、秋田県に住む96歳のジャーナリストむのたけじさんへのインタビューが掲載されている(宍戸護記者)。 むのたけじさんは秋田でコツコツ発行していた『週刊たいまつ』の主幹。戦前、朝日新聞の記者として第2次大戦に従軍、昭和20(1945)年8月15日の敗戦日に、ジャーナリストとしての戦争協力責任をとって朝日新聞を辞職。以後は故郷の秋田県に帰り、『週刊たいまつ』を発行し続けてきた。私の学生時代、戦争責任をとった数少ないジャーナリストの一... 続きを読む

私的な喪失や悲しみの記憶

各地で3・11東日本大震災についてのシンポジウムが行われ、その紹介記事が各紙に掲載されている。 仏教関係の専門紙では松本・神宮寺の高橋卓志さんが臨済宗だけではなく真宗にも乗り込んで発言している様子を報道している。南相馬市に行った高橋さんは「お坊さんならお経を頼む」と遺族に頼まれ。出棺時に経を読んで送る時、いつのまにか20人くらいの警官が集まって来て敬礼して送った、という体験を紹介したという。 岩手県警も宮城県警も未だに捜索活動を止めていない。福島県警も同様である。福島県警が原発事故の炉付近まで行って捜索し... 続きを読む