暑中見舞い

今年は久方ぶりの猛暑である。先日のことだが、事務所で仕事をしていると、凄まじいまでの雷鳴。ベランダに出てみると、右手の空は明るい。左手は暗雲。稲妻が上を走るのではなく、下を這い、それを追うように雷鳴がバカバタと激しく響く。そして豪雨。外を歩いていた女性が立ち止り、稲妻を撮ろうとカメラを水平に構えていた。この局地的雷と豪雨、時間にしては長くない。 このところ月日の経つのがはやい感じがする。一日というのは「けっこうな長い時間」だと思っていたが、「あれ、もう夜だ」とろくに進んでいない原稿を見て愕然とする。このペ... 続きを読む

晩年

60代になったあたりから同級生が死にだし、先日は62歳の従妹が死亡。72歳の姉ががんが再発、といっても前のは40年前になるので、「再」発ではないかもしれない。ステージ4で本人は無治療を選択した。 一人暮らしをしている友人にメールを送ったが返事がない。―こういう時はつい最悪の事態を考えてしまう。 「人生80年」という時代を迎えたが、それはあくまで平均の話。80歳より先のことについて、ほんの一部の人を除いては、自由意思での選択は難しくなる。 尊厳死法案の問題で「自由意思」の中身が問われた。高齢者からアンケート... 続きを読む

フェイスブックで大苦戦

いま、毎日新聞首都圏版「活」で滝野記者による2回目の「終活」が掲載されています。それがfacebookと連動しているので、それを見るために今まで近づかなかったのですが登録。びっくりですね。メールアドレスを記入するとこのアドレスを交換したことのある人でfacebookに登録してある人の名前がずらり、さらに数人の人に「友達」申し込むと、その友達がずらり。わ、この人すごい人脈だ、とびっくりします。困ったのは改行しようとenterキーを押すとまちがいのままupされてしまい、それではまずいので、また直して書くと、ま... 続きを読む

終末期の準備

◆連休 連休の狭間、でも私は何ごともなければ事務所にいる。いま40になる長男が小学生だった頃であるから30年前になろうか。家族で伊豆に行こうとして、家を車で出発した。東名に乗るまでが環状8号線を行く。高速に乗る前に2時間以上経過し、車はちょっとしか進まない。高速に乗られるまでどのくらいかかるかわからない。家族もウンザリしていたので、行くのを諦め、家に引き返した。 これがあって以降、わがやではGWに出かけることはやめた。普通に過ごすことにしている。 ◆心配事 ここ数日、心配な日々を過ごしている。通常であれば... 続きを読む

酒乱

「酒乱」というのはけっこう怖い。 私が会社勤めをしていた頃、約30代(いまの半分!) 同輩に決まって最後に乱れるお人が2人いた。 その人たちの日常は、きわめて温厚である。 自分が酒乱の傾向がある、ということを自覚しているので、常に最初はおずおずと呑み始める。 しかし、宴席も盛り上ってくると、酒を呑むペースも普通の人と同じようになる。 ある瞬間、人が変わるのだ。 目の光が変わり、口調もがらっと変わる。 こうなったらもう手に負えない。 離婚の原因に「酒乱によるDⅤ」はけっこうよく耳にする。 やはり、普段は優し... 続きを読む