これまで ・散骨に関するガイドラインが公表 https://hajime-himonya.com/?p=5071 ・散骨論議の経緯 https://hajime-himonya.com/?p=5079 と論じてきた。 時間を置いたこともあり、今回と次回(予定)にわたり「解題・散骨ガイドライン」と題して書く。 散骨論議の経緯で不足した点も本項で補っていく。 令和2年度厚生労働科学特別研究事業「墓地埋葬をめぐる現状と課題の調査研究」研究報告書より 散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け) ■ガイドラインの目... 続きを読む
カテゴリー: 社会
散骨論議の経緯
この項は長い。 目次を参考に少しずつお読みいただければありがたい。 ■最初の散骨(「自然葬」) 日本で近代において記録されている限りの最初の散骨が報道されたのは、市民団体葬送の自由をすすめる会により1991年10月に神奈川県相模灘で「自然葬」と称して行われたものであった。 以後、同会によって「再生の森」にての地上での散骨を実施。 また民間事業者によって「海洋葬」等と称する海上散骨が行われるようになった。 これについては私が知る最初のものは東京都新宿区の葬儀社である公営社によって1994年2月に太平洋上にお... 続きを読む
奥田知志さんの生き方
■ブログをしばらく休んだ言い訳 しばらくブログをお休みしていた。 自覚的に休んだわけではない。 何度も書こうと思い、作業予定に書き込むのだが、ついつい仕事で入った作業のほうを優先して思わぬ間があいてしまった。 書きたいテーマはあるのだが、それに取り組むには覚悟やしんどい作業が必要だと思うと、ついつい後回しにしがちになる。 しかし老い先も短くなっていることであるし、着実にとは保証しかねるが、少しずつ書いていこうかと思っている。 きょうは少数の気にかけてくれている友人たちへの報告である。 ■体調の報告 体調は... 続きを読む
2020年の人口動態統計年間推計が出ていない問題
従来であれば、2020年の人口動態統計の年間推計が2020年12月下旬に公表されているはずである。 しかし、2021年4月10日現在公表されていない。 厚労省によれば 「厚生労働省では、人口動態統計の年間推計について、下記のとおり前年の数値を基準とし、今年の速報値・概数値の要素を加味して機械的に算出し公表してきました。しかし、令和元年(2019)及び2年(2020)の数値は、以下のように例年と異なる動きが出ています。 ・死亡数 近年は、高齢化により増加傾向でしたが、令和2年1~10月の累計で減少 ・婚... 続きを読む
コロナ禍における火葬場問題
東京新聞2021年2月12日に「こちら特報部」でコロナ禍の火葬場の遺体の取り扱いについて大きなスペースを割いて特集している。 今回の特集について私も早い段階から協力していてコメントを寄せている。 今、唯一の都営の火葬場である瑞江火葬所ではCOVID-19で死亡した遺体の火葬を1日10体まで引き受けている。 1日周辺住民との協議で25体までと火葬数を取り決めており、その中の10体であるから積極的である。 だが当初からそうではなかった。 昨年の第1波期にはかなり消極的であった。 東京都は民営の火葬場の取り扱... 続きを読む