新型コロナウイルス感染症と葬儀3

昨日(3月30日)に3月29日の大野埼玉県知事の記者会見での 「県外で葬儀で感染が広がった例が報告されている」 との発言に対し、事例の根拠を求めた。 それとは異なる事例と思われるが、本日(3月31日)愛媛県より「新型コロナウイルスの感染確認について」とするプレスリリースがあった。 https://www.pref.ehime.jp/h25500/kansen/documents/0331press.pdf 新型コロナウイルスの感染の確認について 愛媛県保健福祉部健康衛生局 昨日(3月30日)、県内で新... 続きを読む

新型コロナウイルス感染症流行に伴う葬儀の状況

2019年11月に中国武漢で発生した新型コロナウイルスの流行は、全世界に及び現在主としてヨーロッパ、アメリカを主戦場としている。 日本が渦中にあることは言うまでもない。 ヨーロッパでは葬儀についても自粛が促されている地域があるが、これは日本では主として明治時代にあたる19世紀のコレラ流行時にも見られた現象である。 少し誤解もあるようなので記載しておく。 ■コロナウイルス感染症によらない場合の葬儀 日本においては葬儀を名指しの自粛要請はない。 2月25日の新型コロナウイルス感染症対策本部「新型コロナウイルス... 続きを読む

葬祭ディレクター技能審査

3月16日(月)に葬研に連載している碑文谷創の葬送基礎講座を更新した。 第24回は葬祭ディレクター技能審査について扱った。 https://souken.info/himonya24/ これは1年間、月に2回(おおよそ1日と15日)掲載した最終回にあたる。 葬祭ディレクター技能審査は、第1回が1996(平成8)年である。 現在は1級、2級を同日に行っているが、第1~3回までは2日間にわたって開催されていた。 第1回は、1級が8月26日、2級が8月27日に行われた。 1日にまとめられたのは、現場を抱えた審査... 続きを読む

バブルの幻影と葬祭業

鎌倉新書の「いい葬儀」の「ライフエンディング業界のトップインタビュー」というところに私のインタビューが掲載されたので報告しておく。(雑誌『仏事』にも掲載されるらしい) 題して、少々禍々しいが 30年囚われ続けたバブルの幻影。葬儀業界は呪縛から解かれ、新たな発想 https://www.e-sogi.com/guide/top_interview/28384/ インタビュー記事なので、あちこち寄り道しながら話したものだが、きれいにまとめてくれてある。 補足するとこういうことだ。 日本の葬祭業は前回書いた... 続きを読む

葬送基礎用語の解説

葬研「碑文谷創の葬送基礎講座16」が本日更新された。 今回のテーマは「葬送基礎用語の解説」 https://souken.info/himonya16 いわば「葬送用語小事典」である。 全体の構成と収録語、関連語は、以下のとおり。 今から考えるともう少し掲載語を増やしておきたかったと思うが(火葬、霊柩車、エンディングノート等)、コンパクトに今の葬送を囲む状況を知る、ということでは有用かと思う。 1.現代社会と死 ▼多死社会▼在宅死—増える老人施設死(在宅ケア/老老介護/認認介護/介護離職)▼自死(自殺)... 続きを読む