暖かな元旦、暗い予感

新年あけましておめでとうございます。 きょうの東京、よく晴れて、風はあるものの、日差しもあり、いい天気です。 年賀状をまだ書いておらず、失礼しています。週末には書こうかと思っておりますので、ご寛恕たまわりたく、お願い申し上げます。 今年の長野・松本・神宮寺住職である高橋卓志さんから年賀状代わりにいただいたのは分厚い封筒に入った本。高橋卓志『奔僧記』(本体1600円、信濃毎日新聞社刊)http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4784070974.html 信濃毎日新聞のタウン... 続きを読む

師走に走る

12月に入ると地方でも東京でもクリスマス用の電飾があちこちと見られるが、いま一つ華やぎが感じられないのは若者の嬌声が聞こえないからだろうか。 「不況」という文字が、こんなにも早く生活レベルまで浸透するのは久しぶりのような気がする。 20年前に天皇が危篤になり死去したときの自粛ムードのような感じだ。 次男が就職活動をしたのは空白の10年のとき、その後活況を呈し、団塊世代の定年でその後を埋めるというので企業は新卒を獲ろうと求職活動に積極的だったのがおよそ半年で変化。 内定取り消し続出、非正規雇用が、これが「安... 続きを読む

欝もちもいいものです

きょうは1年に1回授業をする学校へ行ってきた。レジメはここ3年変わらない。一部を最新のデータに入れ替えるだけ。「無精者」と言われるかもしれないが、これでも生涯で後はほとんど会う機会のない人たちに、私が90分時間を与えられたとするなら言うべき内容は極めて制限される。それなりに自分としては精選した内容のつもりだ。 それでも実態は毎年話すことが微妙に違う。話す相手が違うし、私がいま置かれている立場も異なる。だから同じ話にはならない。 帰りに2つ下の古い友人と駅まで一緒に帰った。途中、私の「欝」に話が及んだ。「ま... 続きを読む

大宮から見た富士

6、7日と福島県郡山市へ 昨年も今頃行き、初雪を体験した。 「今年も」と期待したが、そんな雰囲気はなし。 しかし、しかし、22時半頃、素敵なバーを出て上を見ると、微かに雪が舞っていた。 この日、導眠剤を忘れたため、布団に入ってもうつらうつら。 車を走らせていた夢で、音楽が響くところがあり、小学校の運動会か、と思うのだが、どこまで走ってもその音楽がついてくるのだ。 BGMの音が夢に入り込んでいたのだ。 翌7日、早く目覚めたので、ホテルから夜明けを撮る。 新幹線で郡山と東京の間は1時間半弱。 大宮近くに... 続きを読む

「小梅姐さん」で時代と人生を考える

昨夜、東中野のポレポレで「小梅姐さん」を観ました。http://www.koumenehsan.com/100nen/ 私より40歳以上の歳の差、ですから戦争をまともに体験した世代です。私の死んだ父より5歳上。福岡県田川の川崎町生まれ、芸者で民謡、歌謡曲の歌手。歌手デビューは1931年のこと。戦地慰問を戦中は行い、戦後のNHK紅白歌合戦連続出場し、1992年に千葉県にて85歳にて死去。この歌手の生涯を描いたドキュメンタリー。 この映画を観て、時代と人生がクロスして生きる様を感じた。戦前の部分には私が直接知... 続きを読む