切り絵でよみがえる葬送習俗の世界

高橋繁行さんが創元社から『お葬式の言葉と風習』を刊行された。 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784422230412 高橋さんは1954年京都府生まれ、長くルポライターとして科学、人物、笑い、葬式をテーマに活躍されてきた。 葬送関係でも『葬祭の日本史』(講談社現代新書)、『死出の門松』(講談社現代文庫)等の著作がある。 今回の本には「柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典」というサブタイトルがつ いている。 今ではほとんど失われた、しかし地方の生活に事実として... 続きを読む

デーケン先生の死

■デーケン先生の死 今朝(9月7日)の朝刊で、日本で「死生学」を最初に提唱されたアルフォンス・デーケン先生(上智大学名誉教授)の死を知った。 朝日新聞 https://digital.asahi.com/articles/ASN966598N96UCLV007.html 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/culture/20200906-OYT1T50181/ 6日の午前3時、肺炎のため88歳で死去。 デーケン先生は「生と死を考える会」を立ち上げられ、death educati... 続きを読む

8月最後の日、大戦のことを思う

8月というのは、例年さまざまな想いに駆り立てられる季節である。 ■「戦争」の記憶 75年前の1945(昭和20)年8月6日、広島に原子爆弾が投下され、14万人以上が死亡、8月9日には長崎に原子爆弾が投下され7万人以上が死亡。 同年8月15日には日本政府はポツダム宣言を受諾し、1941(昭和16)年12月に開戦された大東亜戦争(太平洋戦争)が終結した。 「太平洋戦争」とは、英米等にとっては第二次大戦の太平洋戦域の戦争の呼称で、日本はアジアにおける大東亜共栄圏の確立を目指すという意味で「大東亜戦争」と名づけた... 続きを読む

COVID-19死亡者についてのガイドライン

7月29日厚労省、経産省は「新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方及びその疑いのある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン」を新たに作成した。 https://www.mhlw.go.jp/content/000653472.pdf 従来は厚労省ホームページにて「新型コロナウイルス感染症Q&A⇒関連業種の方向け⇒遺体等を取り扱う方へ」で記載されていた。 今回のガイドラインはA4判31ページで実践的、平易、包括的なものになっている。 この作成にあたって国立感染症研究所だけではなく、... 続きを読む

緊急事態宣言解除後の葬儀のガイドライン

■緊急事態宣言の解除までの経緯 ①4月7日~5月6日7都道府県に緊急事態宣言 埼玉県、千葉県、 東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県及び福岡県を実施区域 ②4月16日~5月6日上記7都道府県に加えて北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府を緊急事態措置実施すべき区域に加えた。それ以外の県においても緊急事態宣言の対象に。 ③5月4日~5月31日緊急事態宣言の延長 但し、「特定警戒都道府県」(東京都及び大阪府、北海道、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県の13都道... 続きを読む