戦場が兵士の心を蝕む

朝日新聞8月16日朝刊に「(消された戦争 記録と記憶:3)見過ごされたトラウマ」(木村司記者)という記事が掲載された。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13637456.html?ref=pcviewer YAHOOニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000007-asahik-soci 「戦場での体験や軍隊生活を原因として、心に傷を負った多くの日本兵がいた。しかし、そうした人たちは、この社会... 続きを読む

「聖職者」の虐待に思う「聖」への幻想

日本では僧侶の堕落について言及するとき、妻帯制度をもち出す人が依然として多い。 僧侶に「聖職者」たるべきことを求め、出家によって異性と交わらない道を歩むことを過度に期待した幻想による所産でしかない。 日本では1985(明治5)年に僧侶の異性との接触、異性間交渉を長く禁止していた僧尼令が廃止され、以降は僧侶の肉食妻帯は自由とされた。   もとより僧尼令はあれど、破戒僧はいつの時代にも存在したし、実態として守られてきたわけではなく、一休、親鸞の時はあまり問題とされていない。   宗教に係... 続きを読む

シンポ「NPO法人が切り開いた葬送の多様化とその将来」

エンディング産業展2018年8月22日~24日に東京ビッグサイトで行われる。 私はこうしたイベントとはほとんど無縁で、エンディング産業展の第1回のパンフレットに葬送業界の概況について書いたことがあるくらいである。   私は、八木澤壮一先生等との関係で旧葬文研(葬送文化学会)のメンバーで、現・日本葬送文化学会の名前だけ(会費を納めるだけ)の会員であるが、現会長の福田充さんから話があって、24日13時~14時半に行われるシンポジウムのコーディネータを務めることになった。   テーマは NP... 続きを読む

葬祭事業者における遺体管理業務の実態

病院等における「死後のケア」の実態について(1) https://hajime-himonya.com/?p=1584 病院等における「死後のケア」の実態について(2) https://hajime-himonya.com/?p=1585 の続き 葬祭事業者における遺体管理業務の実態 死後のケアが病院死のケースでは看護職員において行われることが一般的ではある(看護職員以外が行っているケースもある)。 だが、死亡後に火葬までに少なくとも2日、一般的には3~5日(長い場合は2週間も)時間を要するので、死後ケア... 続きを読む

病院等における「死後のケア」の実態について(2)

病院等における「死後のケア」の実態について(1) https://hajime-himonya.com/?p=1584 の続き 病院等における「死後のケア」の実態について(2)   (5)死後のケア(死後の処置)の概容 死後の処置の一般的な内容は、小林祐子によると以下の通り。 今日の臨終直後のケアは、一般的に以下の ように実施されている。医師の死亡確認後、家族だけで別れの時間を過ごした後、臨終後 の身体の整容になる。この時、風習や習俗の 尊重に配慮する必要がある。例えば「死水」 または「末期の水... 続きを読む