コロナ禍と葬儀 葬儀の変化①—2020年3~5月

日本葬送文化学会の会報『葬送文化』22号は2月上旬に発行とのことである。 http://www.sosobunka.com/ 私は22号に「コロナ禍と葬儀に与えた影響」という論稿を掲載している。 この論稿は2020年10月下旬より11月初旬にかけて執筆したものに12月18日に必要最低限の補足を行ったものである。 構成 はじめに―コロナ禍の概況 1 新型コロナウイルス感染症とは? 2 COVID—19流行の概況 3 コロナ禍による国内葬儀の変化 4 葬儀の内容の点検と従事者の役割 5 コロナ禍による社会的空... 続きを読む

再度の緊急事態宣言

先に少々の報告を。 ■ポスト掲載の報告 1月4日発売の「週刊ポスト」1月22日号「2021年のニッポンを分断する真っ二つの大論争」という大仰な特集の一つに「親の葬儀『する』か『しない』か?」があり、「しない」派代表として島田裕巳さん、「する」派代表として私、それぞれのコメントが掲載されている。 取材依頼されたときは「葬儀は必要か?」ということだったのでコメントした。この内容は12月23日のブログで述べた。 https://hajime-himonya.com/?p=4963 実際に掲載されたのは「親の葬... 続きを読む

COVID-19の流行の現況と葬儀における感染・クラスターの事例

■感染の現況 COVID₌19は、2020年11月15日現在、次のような感染状況にある。 ●世界 ※COVID-19Dashboard(ジョンズ・ホプキンス大学)による。 感染者(陽性者)数(累計)54,370,186人 死亡者数(累計)     1,317,139人 感染者数で見れば ①米国   11,036,935人 ②インド  8,845,127人 ③ブラジル 5,863,093人 ④フランス 1,915,713人 ⑤ロシア  1,910,149人 死亡者数で見れば ①米国   246,214人 ②... 続きを読む

コロナ禍の社会と葬儀

最初に紹介する記事(「コロナ禍に想う 自粛と自由」を書いたのが7月25日である。今となってはかなり古い。 この原稿が掲載された新聞が刊行されたのは8月のお盆の頃であった。 この後に現況を考える。 ■コロナ禍に想う 自粛と自由 ・第一波と第二波 本原稿を書いているのは2020年7月25日。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の7月の感染者数が緊急事態宣言下の4月を上回り、第二波を迎えている。 第一波ではほとんどの経済活動が停止に追い込まれたのに比して、第二波では、多くの異論はあるもののGo Toキ... 続きを読む

切り絵でよみがえる葬送習俗の世界

高橋繁行さんが創元社から『お葬式の言葉と風習』を刊行された。 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784422230412 高橋さんは1954年京都府生まれ、長くルポライターとして科学、人物、笑い、葬式をテーマに活躍されてきた。 葬送関係でも『葬祭の日本史』(講談社現代新書)、『死出の門松』(講談社現代文庫)等の著作がある。 今回の本には「柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典」というサブタイトルがつ いている。 今ではほとんど失われた、しかし地方の生活に事実として... 続きを読む