こける

テレビでは「残暑」という表現をしますが、まだまだ暑いです。「残暑」ではなく「酷暑真っ盛り」という感じです。今年の夏のひどさは湿度が高いせいでしょう。身体的にまいっています。先週末に新潟に行ってきましたが、例年ですと朝夕が涼しいだけではなく、昼間でも木陰では涼しい風がふいたものです。ところが今回は東京の上を行くのではないか、という蒸し暑さでした。腕にはすぐ汗がわき、こんもりと水分が盛る感じです。 原稿が重なり苦労していますが、先日その仕事の一つは終えたのですが、おもいっきりこけてしまいました。明らかな期日オ... 続きを読む

40年前に書いた記録

本日、編集者の野田映史さんが事務所に来て、本の見本を置いていった。 碑文谷創『キリスト教界と東神大闘争~碑文谷創全発言録~』(本体3800円+税、論創社) 四六判346ページ。ちょっと高いのは少部数出版だからだ。本屋さんには盆過ぎの8月下旬から出ると思われる(出版社のホームページにもまだ記載がない)。 そのあとがきに書いた文章の先頭部分のみ出しておこう。    本書は、約40年前に私が学生時代に書いた文章を、発表順に集めたものである。「発表順」にこだわったのは、私自身がその過程で変化しているから... 続きを読む

忘れてはいけない時間がある

1941年12月8日1時30分 太平洋戦争開始 1945年8月6日8時15分 広島原爆投下 1945年8月9日11時2分 長崎原爆投下 1945年8月15日12時0分 昭和天皇、太平洋戦争ポツダム宣言受諾表明の玉音放送 1995年1月17日5時46分 阪神・淡路大震災 2011年3月11日14時46分 東日本大震災 時刻が明らかになっており、忘れてはならない時刻である。 そのほかにもたくさん忘れてはならない日があるが、時刻まで明らかになっているのは少ない。 私は自分を健忘症だとつくづく思っているが、この... 続きを読む

死生観

きょうは伊勢という神社の総本山で中堅神職の方々相手に「日本人の死生観」について2コマ3時間話す。昨年について2度目となる。僧侶の方向けは多いが、神職の方向けは珍しい。こちらの考えが先方に近づいたのか、先方がこちらに近づいたのか、その双方であろう。 3.11以来、穢れと浄めについて考えることが多くなった。穢れに対して根拠のないものを恐れ退けるという感覚があろうかと思うが、これは違うように思う。きちんと分析されての行動ではないから、時に誤ることもあり、差別につながることがあるが、感染症や死に対するリアルな畏怖... 続きを読む

懐かしい

今、たばこをくゆらせながら思ったのだが、「懐かしさ」というのは現にいきているかどうかに関係ない想いだということだ。 この歳になると年々友人が死んでいく。そして「懐かしさ」の感情はその人間が現に生きているかどうかにまったく左右されない。人間関係を考えると、「死」は障壁ではないのだ。「人間関係」というのは感情で、その人間が好きということで、ことわるまでもなく性的な関係をまったく意識しないで言っているのだが、これは相手の死によってまったく変化していない。 ぼくが大好きだったのはRという奴で、10代の最後に2年く... 続きを読む