墓参りから寺墓の問題まで

本日から春の彼岸(~23日)なので墓参りに行った。 電車で行ったのだが、歩いた距離は自宅―寺往復して(途中少し寄ったが)ちょうど1万歩。 目黒川の川べりにはまだ桜は遠かったが、暖かな春の陽気で、汗ばむくらい。 午前中約3時間。 私の家の墓はいくつかあり、それぞれ分担してみている。 私の担当は品川の東海寺にある曽祖父母の墓。 (上、新幹線が走る脇にある) 父方の祖父母が入っている墓は仙台北山のキリスト教墓地で、従兄弟がこちらはみている。 両親は牧師であった父の最後の赴任地となった山形県天童市の教会の納骨堂... 続きを読む

緊急事態宣言の一時解除に想う 情報の分析と社会的空気

■首都圏除き緊急事態宣言先行解除 政府は2月末で愛知、岐阜、大阪、京都、兵庫、福岡について緊急事態宣言の先行解除を発表した。 首都圏である東京、神奈川、埼玉、千葉については継続とした。 当初政府は、首都圏についても期限とした3月7日をもって、「特段の事情がない限り」、再延長せずに「解除」を明記しようとしたようだが、専門家の抵抗で見送ったらしい。 1月18日に国内の陽性者数は7,844人を記録したが以降下降線を辿った。 2月26日では1,075人である。 大きく下降したことは事実だが、この数字は、第1波であ... 続きを読む

コロナ禍における火葬場問題

東京新聞2021年2月12日に「こちら特報部」でコロナ禍の火葬場の遺体の取り扱いについて大きなスペースを割いて特集している。 今回の特集について私も早い段階から協力していてコメントを寄せている。 今、唯一の都営の火葬場である瑞江火葬所ではCOVID-19で死亡した遺体の火葬を1日10体まで引き受けている。 1日周辺住民との協議で25体までと火葬数を取り決めており、その中の10体であるから積極的である。 だが当初からそうではなかった。 昨年の第1波期にはかなり消極的であった。 東京都は民営の火葬場の取り扱... 続きを読む

葬儀の役割の見直し コロナ禍にあって

(1)葬儀の内容―葬祭従事者と遺族の見方の違い 葬祭事業者の立場から言えば、葬儀とは、 ①葬儀の電話等による受注 ②病院等からの搬送 ③遺体の安置 ④打ち合わせ ⑤届出・手配 ⑥遺体の管理(納棺、湯灌、ドライアイス処置または保冷庫、エンバーミング) ⑦通夜の準備 ⑧通夜 ⑨葬儀の準備 ⑩葬儀 ⑪出棺 ⑫火葬(北関東以北では火葬を葬儀に先行する骨葬が多い) となる。 遺族等から言えば、 ①臨終時の看取り ②宗教者・葬祭事業者の手配 ③安置された遺体との対面 ④枕経・宗教者との打ち合わせ ⑤葬祭事業者との打... 続きを読む

COVID-19で死亡者の葬儀等のガイドラインと過去の主な感染症

COVID-19で死亡者の葬儀等のガイドライン 2020年7月29日、厚労省、経産省は「新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた方及びその疑いのある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン」を作成した。 https://www.mhlw.go.jp/content/000653472.pdf これは2020年3月にすでに厚労省のホームページでQ&Aの形で示していた内容を再構成したものである。 作成には、国立感染症研究所だけではなく、行政では東京都、医療関係では日本医師会、日本看護協会、... 続きを読む