例えばこんな習慣がある。 東アジアのある地域では小さな子どもの死に際し、葬式をしない。それは後に生まれ変わり再生することを願うからだ、という。 日本にも昔、こうした習慣があった地域がある。小さな子どもの死に際してきちんとした葬式をしなかった。 貧しく、医療サービスがいきとどかず乳幼児の死亡率がすさまじく高い時代のことである。 戦後の日本では乳幼児の死亡率が急激に減少し、その結果、死亡率も低下し、平均寿命も伸びた。 小さな子どもの葬式をしないと聞いて、生まれ変わっての再生を願うという観念が当然とされる子ども... 続きを読む
地盤変化が起きている
95年以降の葬儀の個人化傾向はますます進んでいます。00年以降の自宅安置習慣が消失文字通り、死亡も葬式も生活離れが進みました。05年以降の直葬の流行 と来て、最近では「うちは下町だから、地域があるから家族葬や直葬は関係ない」とおっしゃっていた葬儀社の方々が、青くなって「もう無茶苦茶だ。ガタガタだ」と悲鳴をあげています。 山の手は流行も早いですが、それぞれで、「多様化」に向かいます。それに対し地域のつながりの強いところは、初めはゆっくりで、従来の風習を変えようとしません。しかし、変わると早いです。「Aさんも... 続きを読む
注意力散漫
昼間は暑いくらいで、朝夕は涼しい季節です。昨日からジャケットを一応持つことにしました。でもTシャツとジーパンというくだけすぎた習慣を脱するのはちょっぴり苦痛であったりします。 野球はジャイアンツが優勝したというのに3位争いが激しく、最後までもつれる感じです。世間の関心は、読売・報知連合を除いて、そちらに向いています。子どもの頃からのジャイアンツ・ファン(それ以外の選択肢はありませんでしたから)としては優勝の2文字がうれしいのですが、仙台に行った楽天のにわかファンでもあり、何とか3位に食い込んでほしい期待。... 続きを読む
原稿は格闘技 夏のご報告
いやいや前回の更新が8月22日ですから3週間ぶりの更新です。 何かすると、すぐ疲れてしまい、効率の悪い生活をあいかわらず過ごしています。 一応、原稿はボチボチです。加えて講演の資料とか、けっこういろいろ地味な仕事もあります。 前回書いた「力を入れた」原稿を書き終えて8月28~30日は新潟・妙光寺の第20周年を迎えた「フェスティバル安穏」に出かけました。いろいろな人から、私の後に舞台に登場した小室等さんに、白髪だけではなく、話し方のトーンが似ている、と言われましたが。今年は個人的な想いもあり法要途中での井上... 続きを読む
力を入れた原稿を書いています
やっと暑く夏らしきなったと思ったら、天気予報では「残暑」という言い方をしていました。確かに以前は8月10日過ぎから暑さがやわらいで、海水浴も控えるという感じでした。今年はしかし、梅雨が長く、ピンときません。私だけの感じかもしれませんが。 8月に入って、今まで時間をかけられなかった、手間のかかる原稿を書いています。いやでも本を読みながらの作業ですが、着々書いていたつもりですが、明日中には仕上げなければいけません。きょう午後から本腰入れてまとめに入ります。机の上には仏教や民俗学関係の本が乱雑に積み上げられた状... 続きを読む